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08 | 2019/09 | 10

病気になると病気の話ばっかりになりがちだよね一大イベントだから 

いつかはしなければならないということになっていましたが、ついにその時が来ました。
耳下腺腫瘍の手術です。



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入院する人しかもらえないZINE



前回の話はこちら


食と健康のロシアンルーレット



簡単に説明すると、左耳の下辺りにあるおたふく風邪になったとき腫れる位置に腫瘍ができました。
5年位前に検査して良性だったけれど大きくなりすぎると
神経に障ったりして痛くなったり顔面神経麻痺に繋がったりする可能性があるし
悪性に変わる可能性もある為、耳鼻科の先生にそろそろ取ったほうがいいかもと言われました。

というわけで、手術の為入院して先日退院してきました。



まず、手術の前に何度か検査をします。

数年前にもやったけれどもう一度細胞を取って良性かどうかを検査→ちゃんとは判別できなかったものの恐らく良性ということに。
全身麻酔しても大丈夫かを調べる為の血液、レントゲンなどの術前検査→ほとんどの項目で問題なし

ただ術前検査の中で心電図だけが引っかかってしまいました。
私の左心房は人より大きめで、心臓の動きがゆっくりで不整脈が起きやすいらしいです。
これはいわゆるスポーツ心臓というらしく、運動をする人がなりやすいということですが
こんなに文化部みたいな生活してる私の運動らしい運動って
毎朝の通勤で自転車を爆走してることしか思いつかないんですよね。
たかだか15分くらいで心臓が運動向きになる?って感じですけれど
もしこれが原因だったら日々の積み重ねっておそろしいですねー。


そんなわけで再検査。
運動負荷心電図検査のトレッドミル法をやりました。

ルームランナーで走りながら心拍数を測りながら血圧を測っていて
自分の状況がちょっと面白くなっちゃって笑いをこらえるのに必死でした。
まあ結果は大丈夫ということになりました。


あとMRI初めてやったんですけれど怖いですね。
頭部中心だったから頭を固定する柵みたいなものとヘッドホンを填められて
「何かあったらこれを握ってください」と風船のような笛のようなものを左手に持たされて
狭い筒の中に入りました。
ヘッドホンからはかすかなオルゴールのジブリメドレー。
そして
ドガガガガガガガガガガガガガガ
という、さも頭上が工事現場みたい騒音。これが40分。
せっかくだからこの状況を目に焼き付けようと思ったけれど狭すぎるし五月蝿すぎるので
目を閉じで「ここは遊園地」と言い聞かせていました。
だれだよー「トントンという音が聞こえます」とか言ったヤツー。




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MRI読本より引用




そんなこんなでいよいよ入院です。

一日目の昼過ぎに入院、二日目に手術、それから一週間程度で退院という予定でした。

病室に入ると同じ部屋の人達は全員カーテンで完全に仕切っており全く誰が居るかわからない状態。
病室内はとても静かですが同じ病棟には小児科もあるので外はとても賑やかでした。

次の日が手術なので手術についてや全身麻酔についての説明がありました。
しっかり聞いてしっかり読んで同意書にサインします。
なんか物騒な内容なので心配になりますが全身麻酔での死亡率7.7万例分の1は
冷静に考えたら普通に道路を歩くより死亡率低そう。

手術前なので夕飯を最後に絶食です。
たらふく食べて明日に備えたいところですが病院のご飯は少なかったです。
9時以降から食べちゃだめ、朝6時から飲み物もだめです。




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間違えないように掲げられる絶望の札





お風呂もしばらく入れなくなるのでしっかり洗いました。
しっかり洗っていたら制限時間の30分をすこしだけ過ぎてしまいましたが
シャワールームの表を見たら私が最後だったので大丈夫かなと思いドアを開けると
そこには順番を待っているお婆さんがいて
「あなた8時過ぎているのがわからないんですか音楽鳴っているけれどわからないんですかルールは守ってください」
と捲し立ててきました。
いやいや名前書いてないからあなただってルール守ってないでしょと突っ込みたいところですが
なんか怖かったし私も時間過ぎていたのは確かなのでごめんなさいねとだけ言って去りました。

どうもお向かいのベッドに寝ている人らしかったので
これ以上トラブルがあったらいけないと思い物音も立てず静かに過ごしました。
知らない人と一緒に暮らすのは怖いです。
1分くらいは誤差だろうと思う人もいれば、たった1分でもズレが許せない人だって居る。
話してわかりあえればいいけれど、そこから生活が脅かされる可能性だってある。
だからカーテンで仕切っているのかもしれませんね。

お向かいさんは次の日には退院してくれたのですぐに平和が訪れてくれました。





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後でこれも使うことになります




二日目。
両親とも仕事で来れないので弟が立会いに来てくれました。
手術の際は肌の上に直接手術着を羽織り、弾性ストッキングを履きます。
順番はその日の二番目でしたが弟と喋ってたらあっという間に来て
歩いて手術室まで行きました。

直前で給食当番みたいなネットを頭に被り、いよいよ手術室へ。
ドラマでよく見る部屋でした。
そして、ミシンと蝙蝠傘が出会うことで有名な手術台に寝る時ワクワクしちゃって
心拍数が上がりそうだったから「おちつけー」と心臓に言い聞かせたら落ち着きました。

酸素が出るマスクをかけられたタイミングで点滴の麻酔が効いてきました。
麻酔は目には見えないけれど、すぐに体がダルくなってきて
これはアレルギーの薬を飲んだ時の副作用で昼間に眠っちゃいそうになる時みたいな
眠っちゃったほうが楽だよーって体が言ってるような感覚になったので安心してそのまま眠りました。

「終わりましたよー」という声が聞こえて目が覚めました。
約2時間は一瞬で過ぎたようです。
起きなきゃと思って動こうにも動けず、ベッドに寝たまま部屋に戻りました。
病室には弟と、仕事が終わって来た母が待っていました。
術後3時間は動けないのでそのまま時間が経つのをひたすら待ちます。
絶食もあるけれど気管挿管してたので喉が痛いのもあり、水分を摂るのが待ち遠しかったです。

3時間後、手伝って起こしてもらい、やっとお茶が飲めました。
しばらくはストローが必要と言われていましたが特に使いませんでした。
(唇がうまく動かないから逆にストロー使いにくい気もするけど、ここは個人差なんだろうなぁ)
そんな感じで手術は無事終了しました。

手術終わった後、お医者さんが摘出した腫瘍を見せてくれました。
メガネがなくてよく見えませんでしたが、あとで弟が撮ってくれた写真を見たら
なんだか鱗のような羽のような得体の知れない物体でした。
赤いようなピンクのような、ちょっとガーリーな雰囲気の日本画にも使われそうな色でした。
手術前は食べられるのかなとか考えていましたが食べる気にならない見た目です。
謎の物体はこのあと病理に回されて悪性はないかなど細かく調べられるそうです。

あと手術着はもらえないけど弾性ストッキングはもらえます。やったね!



三日目からは徐々に回復していくのを頑張っていきます。

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手術で切ったのは大体この位置。
耳の手前から始まり、耳たぶの所でカーブして首のところを切ります。
こめかみから下にかけてと耳が特に腫れます。




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でもしばらくはこんな状態なので傷口を心配してる余裕がありません。
手の甲には点滴が、傷付近には溜まった血を排出するボトルが繋がっているのです。
自分が移動する時いつでもこれを持ち運ぶことに細心の注意を払う為、他のことがどうでも良くなります。
ちなみに術後3時間はこれに加えてカテーテルも付いていました。

これが繋がっている間は衣類を頭から潜って着ることができない為、前開きのパジャマが必要です。
というか手術後も耳が痛いから今もずっと前開きの服しか着てません。
私の場合だけど最初は血がついたり浸出液がだばだばすることがあるのでこまめに替えます。
Tシャツばかり持ってきてしまったけれど結局パジャマ生活となりました。



そんなこんなで点滴の管は2日くらいで外れますが排液ボトルはしばらく付いたままです。
毎朝の回診もショルダーバッグのように肩にかけて持ち歩きます。
冷静に考えたら自分の血が頭から管を通ってボトルに入っていくバッグを持ち運んでるのって異様な光景ですが
同じショルダーバッグ持っている人がいるとちょっと親近感が湧きます。
親近感が湧くので喉の手術したお婆さんと回診を待つ間、お話したりしました。





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同じ病室の人が全員退院して実質個室みたいになった





毎日夜は9時に消灯です。
普段は日を跨ぐまでは起きている私ですが巡回が多いしルール守らないと怒る婆さんがまた出たら嫌なので
ちゃんと9時になったら寝ていました。
個展が近い時期は日が昇りそうな時間に「あー、明日が来ちゃう」
なんて思っていたくらいなので
9時が近づくと「あー、今日が終わっちゃう」と名残惜しい気持ちになりました。


なかなか寝苦しい日の深夜、自覚はなかったけれど看護師さんが顔の腫れを気にかけてくださって
早朝にお医者さんに診てもらって管を外し、腫れを抑えるためにガーゼとテーピングで圧迫してもらいました。
点滴も排液ボトルもなくなって自由度が増したけれどまだまだ動きづらいです。



この時点でかれこれ入院生活五日目かな。
神経は繋がっているものの、口がうまく動きません。
左側が思うように動かないので、食べる時は主に右側を使います。
ご飯はずっとお粥です。
味の濃いものが滲みるので薄味の病院食が助かります。
父の差し入れでチップスターをもらいましたがしょっぱさに耐えられずびっくりしました。
お粥にチップスターをふりかけて事なきを得ました。

何日もお粥だとさすがに飽きてくるので院内のコンビニでなめたけを買いました。
なめたけは安いしそんなに量が多くないので退院までに使い切れてちょうどいいのでおすすめです。






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お粥に合うおかずがあるとは限らない




入院中は暇という噂をもとに本とかゲームとか持って行きまくりだったので
なんだかんだで充実した入院生活が遅れました。
イラストもちょっと描いてたのでいずれお見せできたらなと思います。



それから圧迫していたガーゼも外れた六日目、やっと髪の毛を洗うことができました。
もう髪を洗いたくて仕方なかったけれど妖怪出待ちババアが出ると怖いので頑張って時間内にお風呂を出ました。
はーこわいこわい。





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テレビカード2~3枚位あれば1週間足りると思う(余った)







圧迫するガーゼを取った後は、傷を保護する茶色いテープだけになります。
毎日取り替えるものなので、これは実費で院内のコンビニで買うこととなっています。
看護師さんに教わった後は自分で付けます。


そんなこんなで七日目に退院です。
午前中に説明があった後、サクサクっと片付けて一人で帰りました。
外界の引力に惹かれて余ったテレビカードの換金も忘れて余韻もなく病院を出ました。(支払いは後日です)
久々に外に出たら秋が始まるいい匂いがして、ちょっとだけ散歩しちゃいました。




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ありがとう





退院したものの、まだ顔が腫れていて歩くと痛くて口もうまく動かないのでしばらくは家で療養です。
デスクワークだけならできそうですが重いものが持てないし。
そして今は少しだけ腫れが収まってきて、
神経が復活してきたのかぶよぶよした感覚から確かな痛みがわかるようになってきました。
あとなぜか右耳も腫れている錯覚に陥ります。
ご心配頂いた皆様や病院スタッフの皆様、ありがとうございました。
もう何連休かよくわからなくなっていて一緒に働いている人たちにも申し訳ないけれど
もう少ししたらちゃんと元気になれると思います。






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家に帰るとハロウィンのカボチャ(バターナッツ)が待っていました。
今年はシャンプーハットをしています。



*おまけ*



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事前に入院のことを言った人が少なかった(なんか喋るついでとかに言ってた)
けれどそれでも来てくれた皆さんから差し入れをもらいました。ありがとうございます。
ゼリー美味しかったです。



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差し入れと誕生日を兼ねて貰った本。こち亀くれるとはわかっている。
ゾウとイカとカエルとキリンはストレートに無茶苦茶でした。雨乞いから本格的に笑う。




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明け方に酸素を測る機械でひとりETごっこしました。

コメント

Re:病気になると病気の話ばっかりになりがちだよね一大イベントだから

あの世とこの世を~

行ったり来たり?!

大分前、「三途の川」を渡って来ました。

別嬪さんがおいでおいでで、手招き

極楽に到着寸前、よく見たら~

足がないので~

あわてて、帰って来ました。

華やぎは、年相応に色んな体験してますよ。

華やぎさんへ

こわーい!でも地獄行きじゃなくてよかった!
じゃなくて、やぎさん生きててよかった!!

あの世は案外近くにあるのかもしれないですね。
今後も色んな体験をするのだろうなぁ。

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